「佐倉さん、全国のコピー機の取り扱い会社をリストアップしてくれない?」
また来た。上司からの、ふわっとした無茶振り。
今回渡されたのは、業者比較サイトのURL。開いてみると──
789社。40ページに渡って、ずらーっと並んでる。
会社名、住所、自社ホームページのURL。これを全部、Excelにまとめろと?
1件ずつコピペしていたら、どう考えても丸1日かかる。いや、もしかすると2日コースかもしれない。
「(……これは、もう自力でやる仕事じゃないよね?)」
私は迷わずVS Codeのキッチンを開きました。
🔍 くろうどくんの「読み方」── 設計図を透視する目
「……くろうどくん、このサイトに載ってる会社の情報、全部Excelにまとめてほしいの!」
くろうどくんが動き出すと、画面にログが流れ始めました。
● 789件あり、1ページ20件で約40ページあります。各ページから情報を収集していきます。
ここで私はふと気づきました。くろうどくんの「サイトの見方」って、私たちとは全然違うんです。
私がWebサイトを見るときは、画面に表示されたデザインや文字を「目で読む」。
でもくろうどくんは、そういうものは一切見ていません。彼が読んでいるのは、ページの「裏側の設計図」。HTMLというサイトの骨組みを見て、「この場所に企業名がある」「この場所に住所がある」と、データの在り処を構造として把握するんです。
いわば、私たちが「お店の外観」を見ているときに、くろうどくんは「設計図面」を透視しているような感じ。
🤔 あれ、住所が空っぽ……?── 自分のミスを自分で直す職人
数分で789社すべてのデータが集まりました。
「すごい! もう全部取れたの!?」
思わず拍手しかけた私。でも、出来上がったリストを覗いてみると──
企業名は全部入ってるのに、住所の欄がスカスカだった。
「くろうどくん、住所が入ってないよ?」
「……失礼しました。サイトの設計図が、想定と異なっていたようです。もう一度、裏側の構造を確認します」
普通の人間なら「あー、失敗した……」とへこむところを、くろうどくんは黙々と原因を調べ始める。サイトの設計図をもう一度じっくり読み込み直して、住所がどこに格納されているかを突き止めました。
間違えても、投げ出さない。自分で原因を見つけて、自分で直す。それがくろうどくんの流儀なんです。
🏢 「一言」で作業量が倍になった話
住所の問題も解決し、リストは完成した。……でも、ふと気づいてしまった。
URLの欄に入っているのは、全部比較サイト内の企業紹介ページへのリンク。つまりこれ、各会社の自社ホームページじゃない。
「くろうどくん、ごめん。本当の会社のHPが知りたいんだけど……」
「……承知しました。789社分、それぞれのページを訪問して抽出します」
私の一言で、くろうどくんの作業量は一気に789件分、上乗せされました。
「ごめんね……」とは思ったけど、くろうどくんは文句ひとつ言わずに作業を始めた。人間がやったら、何日かかるだろう。
🚧 サイトから「ちょっと待って」と言われる
順調に見えたその作業が、途中でピタッと止まりました。
● ……サイト側のアクセス制限にかかりました。300件まで取得した時点で、接続を拒否されています。
789社中、300社。まだ489社分が残ってる。
「え、どうするの……? もう取れないの?」
でもくろうどくんは、すでに次の手を打っていました。
「……アクセスの頻度を下げます。サイトに負担をかけない速度で、再取得しましょう」
力ずくで突破するんじゃなくて、礼儀正しくお願いし直すタイプなんだ。
……待つこと数分。
● HP URLs found: 789/789
● 789社中789社。取得完了です。
100%。1社も取りこぼしなし。
✨ デスクトップに現れた「答え」
Excelファイルが1つ、デスクトップに現れました。開いてみると──

789社の企業名・住所・自社HP URL。URLはクリックできるハイパーリンク付き。ヘッダー行は固定表示。フィルター機能付き。
「くろうどくん……これ、手作業だったら何日かかってた?」
「……1社あたり3分として、約40時間。5営業日に相当します」
5日分の仕事が、約30分。
💡 「頼み方」が変わった
前回は、Excelの中にある50社の名前から、HPを1つずつ検索するという作業でした。
今回は、Webサイトに散らばる789社の情報を、丸ごとExcelに変換するという作業。
やってることのスケールが全然違う。
でも、振り返ると──変わったのは私のほうかもしれない。
「こういうサイトがあるんだけど、ここから情報を抜き出してExcelにまとめてくれない?」
たったそれだけ。完璧な指示なんていらなかった。
やりたいことを、そのまま伝えるだけでよかった。
「くろうどくん、ありがとう」
「……当然です。それが私の仕事ですから」
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